猫よりも犬に発生が多く、雌雄差はありません。プードル、エアデールテリア、シェパード、コリーで発生率が高いといわれています。
中~高齢での発生が多いとされていますが、2歳未満での発生もみられます。
便に血液や粘液が付着することで発見されますが、下痢を伴うことは少ないようです。
進行すると、排便時のしぶりや、疼痛、便秘の原因となります。
写真はフレンチブルドッグ(2歳、♂)で直腸ポリープの手術時に撮影したものです。
このワンちゃんの場合、便に赤い血液がつくという以外、特に下痢などの症状はみられませんでした。病院での直腸検査にて肛門から約1センチの背側に、直径約5ミリのポリープが発生していました。
手術でポリープを切除、吸収糸で粘膜を縫合しました。病理検査の結果は、良性なので再発の可能性は低いとのことでした。